トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸とは、水素をくわえて硬化させたマーガリンやショートニングといった硬化油に含まれる成分で、鉱脈硬化や心臓疾患の原因となる悪玉コレステロールを増やすといわれています。一部牛などの反芻動物の脂質には若干含まれているようですが、天然植物油には一切含まれない成分で、人間の口にはいる割合のほとんどが人工的に加工した脂分に含まれているものです。
マーガリンは成分の8%がトランス脂肪酸といわれています。また家族連れでにぎわうマクドナルドなどのファーストフード店の揚げ油も30-50%がトランス脂肪酸です。さらには最近脂肪がつきにくい健康油として話題のエコナという食用油も5%がトランス脂肪酸なのです。このようにわれわれの周りには数多くのトランス脂肪酸があり、普段から何気なく多くを口にしているのです。
トランス脂肪酸の危険性
トランス脂肪酸の危険性については、世界保健機関(WHO)で勧告され、それ以来、アメリカやヨーロッパなどでは、使用を規制する動きが盛んになっています。たとえばアメリカではFDAが食品に対するトランス脂肪酸の含有率の表示を義務付けていますし、マーガリンでのトランス脂肪酸の含有量を1-2%以下に抑える規制や、ファーストフードやスナック菓子の揚げ油にトランス脂肪酸を多く含むものを使わないようにするといった動きが加速しています。
一方で日本では、JASでも食品成分でのトランス脂肪酸の含有量表示を義務付けてはいません。またマーガリン等での含有量の規制もありません。マクドナルドなどの欧米資本のファーストフードチェーンであっても、本国および欧州ではトランス脂肪酸を含まない揚げ油への切り替えが進んでいますが、日本については依然としてトランス脂肪酸含有量の高い油を使っており、それを変更する予定も今のところありません。日本人は脂肪分の摂取量が欧米人に比べて低いのは事実です。WHO勧告の摂取カロリーに含まれるトランス脂肪酸の比率1%未満に対し、日本はもともと0.3%と低く、一方で欧米人は2.6%と食文化の違いによる差異はあります。一方でこれはあくまで平均値でしかなく、昨今急速に欧米化する食生活ではトランス脂肪酸のとりすぎのリスクが高まっているといっても過言ではないでしょう。
本当に健康にいい油を選びましょう
国や業界がトランス脂肪酸の削減に消極的ならば、自分で気をつけていくしかありません。まずファーストフードでポテトやドーナツなどの揚げ物を食べることはやめましょう。また家で使う油ですが、天然植物油をお勧めします。天然植物油のなかでも、オリーブオイルやごま油などは酸化しにくいので特にお勧めです。油に注意して、健康ですっきりした体にしましょう。
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